先程、臨床心理士は、カウンセリングで、専門的な「臨床心理学的技法」を用いると説明しましたが、その技法は、実にさまざまで、例えば、遊戯療法、箱庭療法、芸術療法、行動療法、夢分析、精神分析、動作法等などがあります。ここでは、なかでも代表的な技法「箱庭療法」についてご紹介します。
「箱庭療法」は、ロンドンの心理学者が開発し、ユング派のセラピスト・カルフが発展させた技法で、クライアントは、砂を入れた長方形の箱の中に、石、人形、建物、動物、家具、おもちゃなどの模型を思うままに置いていくというものです。
言葉で表すことが難しいイメージの世界を自己表現することによって、自分の内面を客観的に見つめ、今の自分を受け入れ、悩みや不安のある状態を解放へ導く心理療法です。
臨床心理士は、その様子を見守り、作品や態度から、その人の心理状態を分析します。遊びの感覚でできますので、子どもから大人まで幅広く適用できますし、特に、言葉でうまく表現できない悩みや心の傷を持った人に効果的と言われています。
一見、子どもの遊びみたいなので、こんなので療法になるの?と思ったりしますが、そこには、深い意味が隠されているんですよ。
ちなみに、日本では、1965年に、臨床心理学者・河合隼雄さんによって導入されました。残念ながら、すでにお亡くなりになられましたが、日本の臨床心理学の第一人者なんですよ。
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